ツアー復帰は2月に持ち越し 錦織“完全復活”は秋に照準か
右手首の負傷で昨年8月から離脱している錦織圭(28)。
開催中のブリスベン国際を欠場したことで、15日からの全豪オープンもパス。本人は「いきなり5セットはキツい」と話しているからで、復帰は早ければ2月12日からのニューヨーク・オープンになりそうだ。
2015年に4位だった世界ランクは、昨年暮れの時点で22位まで下がった。本人に多少の焦りはあるかもしれないが、しかし、痛めたのは利き腕の手首の靱帯だ。
「18年シーズンは無理をしないでしょう」と、スポーツライターの武田薫氏がこう続ける。
「右利きの選手が左手首を痛めても、復帰には時間がかかる。両手を使ったバックハンドでトップスピンをかけるには負担がかかるからです。まして錦織は利き腕の右手首を痛めたわけで、ただでさえ手首を酷使する技巧派だけにプレーには慎重にならざるを得ない。次に痛めたら手術といわれていますから。それに昨年は故障明けで世界ランクを落としていたナダルとフェデラーが結果を出した。むろん彼らとは状況も置かれた立場も違いますが、必ずしも世界ランキングにこだわる必要はないことが証明されましたからね」