カヌー薬物事件でIOC警戒 平昌五輪日本選手団に飛び火も
日本の選手団は平昌五輪で厳しくマークされそうだ。
IOC(国際オリンピック委員会)は18日(日本時間19日)、2月開幕の平昌五輪大会前ドーピング検査で、国家ぐるみの違反が発覚したロシア選手の検査数が他国の2倍だったと発表。すでにIOCは61カ国・地域の選手6000人から計1万4000件以上の検査を実施しており、昨年4~12月に採取した検体数は、2016年の同時期と比べて70%増加したという。
IOCでは五輪期間中に違反が発覚するのを減らすため、国際競技連盟や各国の反ドーピング機関に2月9日の開幕まで検査を継続するよう求めている。開幕後も、WADA(世界反ドーピング機関)と連携して個人資格で参加する「ロシアからの出場選手は厳しくチェックする」としており、上位入賞者には複数回のドーピング検査を課す方針だ。
厳格な検査を課されるのはロシア選手だけではない。IOCでは著しく違反者の多い競技や国・地域、今季劇的に成績が伸びたり、世界ランキング上位選手も対象にするという。
過去の五輪、世界選手権でドーピング違反が発覚した日本人選手は皆無。IOCの厳しい検査は免れるはずだが、今回ばかりは安穏とはしていられない。