1000m銀の小平奈緒 アラサーからの進化に専門家も驚嘆
著しい成長は、スケーティングフォームの改造も大きい。それは、腕や脚、骨盤などの連動を重視した結果ともいえる。
「小平の滑りを見ると、脇の下にある前鋸筋や小円筋、大円筋の使い方がうまい。上半身が脱力できているので、脇の筋肉が硬くなっていないため、下半身と上半身の動きが連動するし、背中も柔らかく使えている。滑りがスムーズで、必死に滑っているという力感を感じさせないのはそのためです。体の連動、連鎖は、それまで使っていなかった身体部分(股関節や骨盤、背中など)の動きを呼び起こし、スピードアップにつながったのでしょう」(前出の平山氏)
金メダルの最有力候補に挙げられる女子500メートルは18日。イギリスのブックメーカーは小平の金メダルに1.35のオッズをつけている。