団体も6位失速 日本男子ジャンプ「強化費削減」に現実味
日の丸飛行隊が上昇気流に乗ることなく大会を終えた。
19日のノルディックスキージャンプ男子団体ラージヒル(HS142メートル、K点125メートル)で、日本(葛西、小林陵、伊東、竹内)は6位に終わり、14年ソチ大会(銅)に続くメダル獲得はならなかった。
これで日本のジャンプ陣のメダルは男女合わせて高梨沙羅(21)の銅1個だけ。男子は自身の持つ同種目での最年長表彰台記録更新を狙った葛西紀明(45)、今季W杯個人総合8位の小林潤志郎(26)らは個人種目でも揃って敗退。大会前、メダル獲得有力種目のひとつに挙げられながら、本場欧州の壁を越えられなかった。
ジャンプ陣はメダル1個に終わったとはいえ、ここまでの日本勢は好調だ。男子フィギュアスケートの羽生結弦(23)、女子スピードスケート500メートル小平奈緒(31)の金2個を筆頭に、計10個のメダルを獲得。冬季五輪史上最多だった98年長野大会に並んだことで、今後は各競技団体とも強化費の大幅アップが見込めそうだが、現実はそれほど甘くはない。特に男子ジャンプへの風当たりは強まりそうだ。