パチューカで好調維持も 本田圭佑を冷遇するハリルの真意
ハリルホジッチ日本代表監督が「メキシコの本田を必要以上に冷遇するのはなぜ?」といぶかる声が聞こえてくる。
代表戦力外が続いている本田圭佑(31)。それでもメキシコ・パチューカで好パフォーマンスを見せている。日本時間11日のクルス・アスル戦は不発だったが、今季後期計11試合で4得点・5アシスト。トップ下など攻撃的なポジションを自在に変えながら、攻撃の差配役としてピカイチの存在感を誇っている。
パチューカの標高は約2400メートル。日々の練習や試合で高地トレーニングをやっているようなもの。地の利を生かした本田のフィジカルコンディションは、出場機会の限られていたセリアA・ミラン時代よりも格段に上ともっぱらだ。
「本田のことを高く評価しているハリルは『体調さえ整えば必ずロシアに連れていく』と一部サッカー関係者に話している。ところがメディアの前では別人になる」と放送関係者が言う。
「本田の質問を受けるたびにキレて『ケイスケのことばかり聞かないでほしい! 先発じゃないとダメになるタイプの選手がいる。そういう選手をW杯に連れていくと試合前にふてくされる』と本田が、あたかも<控えに回されると不機嫌になってチームに悪影響を及ぼす>ような発言をしたこともある。しかし指揮官は決して本田を見限ったわけではない。これから日本代表をW杯登録メンバー23人に絞り込むに当たり、長らく代表でエースを張っていた本田でさえ<定位置を与えられていない>ことが強調できれば、ハリルの選手選考に透明感が増し、より仕事がやりやすくなる」
本田につらく当たるのには理由があるのだ。