投手陣に重圧 貧打阪神は“コサリオ”糸原の守備も懸念材料
オープン戦最下位の阪神は、鳥谷(打率.067)、ロサリオ(.143)、福留(.136)の主力がサッパリ。開幕を迎える投手陣には相当な重圧がかかりそうだが、懸念材料は他にもある。
昨季の82失策は、ワースト(86)のヤクルトに次ぐもの。しかも、記録にならないミスも多かった。
今季は鳥谷が慣れない二塁へ回り、三塁大山、遊撃糸原、捕手が「本職」の新助っ人ロサリオが一塁を守る。中でも不安なのが糸原の守備だ。66試合に出場した昨季は遊撃を40試合守ったが、そもそもが二塁でレギュラーを争っていた選手だ。俊足と呼べるほどの脚力はなく、広島田中、中日京田、DeNA大和らに比べて守備範囲が狭く、瞬時の判断力もプロレベルとはいえない。
象徴的なミスが0―8で完封負けした18日の中日戦だ。6点ビハインドの六回1死三塁の場面、バックホーム態勢の前進守備で堂上の何でもないゴロを捕球しても本塁に投げなかった。確かに三塁走者のスタートはよかったものの、勝敗度外視のオープン戦なら野選になってもいいから本塁へ投げるべきだった。守備にうるさいチームならこんな“凡ミス”は許されない。