年寄降格も反省ゼロ 貴乃花親方“面従腹背”に協会戦々恐々

公開日: 更新日:

■「第3次貴の乱」勃発は不可避

 この日の理事会に出席した錦戸親方(元関脇水戸泉)は、「貴乃花親方はかすかに謝っていた」と話すが、別の出席者は「謝罪? ……してたっけ?」とクビをひねりながらこう言う。

「相変わらずの態度でしたよ。さすがに落ち着かないのか体を前後左右に揺すってはいたけど、悪びれる様子はなし。理事会終了後、『ありゃ全然反省してないよ』と話していた者もいました」

 貴乃花親方は28日の年寄総会でもひたすら頭を下げて謝罪はすれど、説明はなし。「自分が間違っていた」という言葉は、最後まで口にしなかった。

 反省は形だけというのを象徴しているのが、暴力問題再発防止検討委員会が行っているヒアリングだろう。危機管理部長の鏡山親方(元関脇多賀竜)は、「(対象となる全協会員の)半数はヒアリング済み。貴乃花部屋だけは要請はしているが、返事がない」と話している。

「残り半数にしてもすでにヒアリングの予定日は決まっているのに、貴乃花部屋だけは『弁護士を通してくれ』とかたくなに言い張って日付すら決まらない。外部委員で構成された再発防止委のヒアリングに、なぜ弁護士を通す必要があるのか……」(ある親方)

 理事のひとりは「まだまだ終わらないよ」と、ため息まじりに国技館を後にした。「第3次貴の乱」勃発は避けられそうにない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した