年寄降格も反省ゼロ 貴乃花親方“面従腹背”に協会戦々恐々
■「第3次貴の乱」勃発は不可避
この日の理事会に出席した錦戸親方(元関脇水戸泉)は、「貴乃花親方はかすかに謝っていた」と話すが、別の出席者は「謝罪? ……してたっけ?」とクビをひねりながらこう言う。
「相変わらずの態度でしたよ。さすがに落ち着かないのか体を前後左右に揺すってはいたけど、悪びれる様子はなし。理事会終了後、『ありゃ全然反省してないよ』と話していた者もいました」
貴乃花親方は28日の年寄総会でもひたすら頭を下げて謝罪はすれど、説明はなし。「自分が間違っていた」という言葉は、最後まで口にしなかった。
反省は形だけというのを象徴しているのが、暴力問題再発防止検討委員会が行っているヒアリングだろう。危機管理部長の鏡山親方(元関脇多賀竜)は、「(対象となる全協会員の)半数はヒアリング済み。貴乃花部屋だけは要請はしているが、返事がない」と話している。
「残り半数にしてもすでにヒアリングの予定日は決まっているのに、貴乃花部屋だけは『弁護士を通してくれ』とかたくなに言い張って日付すら決まらない。外部委員で構成された再発防止委のヒアリングに、なぜ弁護士を通す必要があるのか……」(ある親方)
理事のひとりは「まだまだ終わらないよ」と、ため息まじりに国技館を後にした。「第3次貴の乱」勃発は避けられそうにない。