阪神・藤浪また自滅…“長身右腕”指導経験者が語る復活策
制球難に苦しむ阪神の藤浪(23)が、またも試合をぶち壊した。先発した6日の中日戦の初回に四球、自らの失策、暴投でノーヒットのまま1失点。二~四回を2安打に抑えて持ち直したように見えたが、五回2死満塁でストレートの押し出し四球を与え、マウンドを降りた。
試合後は、「思うような投球ができなくて悔しい。抑えたい気持ちが力みになった」と話した藤浪。今季初戦となった3月31日の巨人戦は5回6安打5四球4失点で、この日は4回3分の2を4安打3四球2失点。死球をぶつけずとも、独り相撲で自滅する癖は相変わらずである。
そこで、評論家の門倉健氏に聞いてみた。中日、横浜などで活躍した門倉氏は韓国サムスンの投手コーチ時代、クビ寸前だったバンデンハーク(現ソフトバンク)の制球難を改善させた実績がある。バンデンハークは身長198センチ、藤浪は197センチと、上から投げ下ろすタイプの長身右腕だ。
「サムスン時代のバンデンハークも藤浪と同様、スピードはあるがコントロールが悪く、試合で勝てなかった。そこでいろいろな話をしました。私も長身右腕(193センチ)だったので、バンデンハークも共感してくれたのではないか。彼の良かったときと当時の悪かったときのビデオを見比べて、『どっちのピッチングをしたい?』と聞いた。彼が『良かったときに戻りたい。方法はお任せします』と言ったので、キャッチボールのチェックから始めました」