武田薫氏が指摘 “サプライズ女王”大坂なおみ「2つの不安」

公開日: 更新日:

 まずイノセント、幼いのだ。試合中に泣き出したり、優勝スピーチでしどろもどろ……無邪気で可愛いと喜んでいるのは日本人くらいで、20歳のプロに対する目は厳しく、上に行くほどショーマンシップも求められる。生来の優しさと強さの出し入れには、少し時間がかかるかもしれない。

 もう一点がコーチ。昨年オフからチームに加わったサーシャ・バジンが躍進のカギとされるが、セリーナやウォズニアッキを支えた実績はあるものの、そもそもヒッティングパートナーでコーチ経験はない。肉体派、活動派だから、選手と一緒に汗を流し、それが練習嫌いの大坂にはまった。トッププレーヤーにマッチするかどうかは未知数。

 2020年の東京オリンピックに向けた国籍問題もある。今は日米の二重国籍で、申請すればハイチ国籍も取れるのだろうが、とりあえず選手登録は日本。オリンピックをどうするかと気を揉むマスコミに……。

「まだ2018年、そんなこと分からないよ」

 大谷翔平松山英樹にオリンピックのことを聞くほどのヤボだから、そんな心配は無用だろう。

(スポーツライター・武田薫)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動