扇風機大いに結構 日ハム清宮「空振り三振」に大物の片鱗
「いつまで一軍で使い続ける気なんですかね」
過日、旧知の新聞記者からこう聞かれた。
日本ハムのルーキー、清宮幸太郎(18)のことだ。5月2日に一軍昇格したものの、打率は1割台(.174)。9日のオリックス戦で待望のプロ初本塁打をマークしたあと、21打席連続で無安打が続いた。16日現在、49打席で20個もの三振を喫しているだけに、
「まるで扇風機。あれだけクルクルとバットが回ったら……。二軍に落として経験を積ませた方がいいんじゃないですかね。権藤“監督”だったらどうします?」
というわけだ。
即答した。
「三振、大いに結構じゃないですか。私なら、三振をしているうちは一軍で使い続けますよ」
立ち話だったので、会話はここで終わってしまった。代わりに、このコラムを借りて真意を説明しようと思う。
数字だけを見れば、確かに今の清宮にはモロさがある。三振が多いのも事実。が、ここに大物の片鱗を感じるのだ。