完敗ガーナ戦で“オレ様”本田を「戦力にあらず」釜本氏苦言
セットプレーになると「オレ様の出番!」と胸を張り、他選手にキッカーを譲るそぶりも見せなかった本田は、主戦場の右サイドから左サイドに移ったり、本人が希望しているトップ下でプレーしてみたり。好き勝手にウロウロした揚げ句、チームに何のメリットももたらさなかった。FW本田についてメキシコ五輪得点王・釜本邦茂氏が言う。
「あるイベントで『コンディション的には10年南アW杯のときよりも、14年ブラジルW杯のときよりも良く、経験を積み重ねているという意味では最高の状態でW杯に臨めると思っている』とコメントしていましたが、ドリブルで相手を抜けるわけでもなく、パスを受けて好展開を見せるわけでもなく、前後半に1回ずつあった決定機も生かせなかった。最高の状態で臨んだこの日のガーナ戦であの程度のパフォーマンスしか見せられない本田を西野ジャパンの戦力としてカウントする必要はないと言わざるを得ない」
評価を下げたのは、本田以外にもゴロゴロいる。
「FW大迫勇也、FW武藤嘉紀、FW岡崎、MF香川、MF柴崎岳ら攻撃的な選手たちは、試合の流れを見ながら攻撃を工夫するという意識がなさ過ぎる。ガーナは先制するとムリに攻め込まず、引いて守るようになった。そこに無理やり突っ込んだり、ハイボールを放り込んでもはね返されるだけ。たとえば、ミドルシュートを打ってこぼれたボールを2列目の選手が狙えば、相手DFも自ゴール前から前めに移動せざるを得なくなる。そうやってDFの陣形を崩すことでチャンスが生まれてくる。彼らには、もっと頭を使ってプレーして欲しい」(釜本氏)
西野監督の選手起用も戦術も、とてもじゃないが機能しているとは言い難い。むしろ課題や不安が露呈したこの日のガーナ戦だった。