歴代1位のスロー出世 新大関・栃ノ心「綱とり」への課題
■「立ち合いをさらに磨けば」
では横綱は無理か。大関昇進まで長い時間を要したとはいえ、今年1月場所はまだ平幕だった。それがあっという間に大関だ。部屋付きの三保ケ関親方も1月場所中、「以前は立ち合いが弱く、その影響もあってケガが多かった。今は強く当たれている」と、成長ぶりを語っていた。
春日野親方に言わせれば、「立ち合いで、頭からもっと強く当たる相撲を取らなければいけない」という。つまり、立ち合いをさらに磨けば、まだまだ強くなる余地が残されているということだ。
「もっと頑張って強い体をつくる」と話した栃ノ心。いまだ成長中なら、綱とりも可能だ。