ファンの反感を買ったメジャー“ワンマン経営者”ワースト3
■ジェフリー・ロリア
ロリアは99年に約15億円を投じてエクスポズの筆頭オーナーになったが、3年後に約130億円で売却。その後マーリンズを170億円で買収し、17年に約1300億円で売却したため「球団転がし」で莫大な利益を手にした。
補強に大金を使うと決算は赤字になるので、年俸総額を最小限に抑えることに注力。年俸が高くなった選手は次々に放出した。
エクスポズ時代は補強に全くカネをかけないためファン離れが進み、01年には平均観客数が7935人に減少。MLBが、それを問題視してロリアに、もっと補強にカネをかけるよう勧告したが、球団を強くする気のない彼は、経営権をMLBに高額で買い取らせ、マーリンズに乗り換えている。
■デレク・ジーター
元ヤンキースのスターであるジーターは、投資家のシャーマン氏と組んで昨年8月にマーリンズの買収に成功し、自ら最高経営責任者に就任した。経営者になったジーターは決算書上の黒字を膨らませることを優先。主力選手を次々にトレードで放出したため、チームは肉が落ちた鶏ガラのようになった。これにファンが激怒したため、今シーズンは開幕から観客数が激減。成績も悪いため5月には平均観客数が8802人に落ち込み、このままいくと、ワースト記録更新は必至だ。