ソフトB柳田が手負いの2本塁打…今から酷使して大丈夫か
「久しぶりに勝ってホッとしています」
ソフトバンク柳田が10日の中日戦で2打席連続本塁打を放ち、勝利に貢献。連敗を4で止めた。
柳田は8日に右太もも裏を痛め、全力疾走ができない状態だという。このカードはセの主催試合で指名打者は使えず、2試合続けて中堅より負担が軽い左翼を守り、この日は八回の守備から交代した。工藤監督は「少しでも休ませたい」としつつ、「この結果はありがたい」と最敬礼だったが、手放しでは喜べないだろう。
昨季日本一チームも、今季は開幕から勝率5割付近をウロウロ。戦力は他球団を圧倒しているように見えて、その実、主力連中が軒並み不振に陥っている。
野手では内川が右膝痛などでリタイアし、打率.226、3本塁打、13打点。今宮(.215、3本塁打、12打点)、松田(.221、13本塁打、34打点)、デスパイネ(.226、12本塁打、32打点)らも精彩を欠いている。
投手は昨季2ケタ勝利を挙げた東浜(1勝5敗、防御率4.88)、バンデンハーク(4勝5敗、同5.13)が不調。昨季MVPの守護神サファテが、開幕早々に帰国し、股関節手術で全治4カ月となったのは何より痛い。
それでも3位を維持しているのは「底力」といえるかもしれないが、開幕2カ月で手負いの柳田を無理遣いせざるを得ない現状は苦しいチーム事情を物語っている。
これで柳田がケガでもしたら、今季は連覇どころかBクラス落ちもある。