メキシコ戦もファウル6回…FWネイマール“過剰悶絶”の魂胆
■ダントツの被ファウル数
ここまでネイマールの被ファウル数23はアルゼンチンFWメッシ(30=バルセロナ)の15、ポルトガルFWロナウド(33=Rマドリード)の14を抑えてダントツだ。
数の多さ以上に、ファウルを受けた後のピッチでの大げさなジェスチャー、オーバーリアクションも目立っている。
相手にイエローカードやレッドカードを出させる狙いもあるのだろう。危険なタックルを受けると必ず派手に倒れ込んだり、大声で痛みをアピールしているのだ。
1次リーグのセルビア戦では、ライン際で相手MFリャイッチ(26=トリノ)に両足で払われて転倒。何ごとか叫びながら、10回近くもピッチ上を転がり続けた。
対戦相手からはオーバーリアクションを批判されることも少なくないが、これはネイマール流の危機管理だ。スライディングされて、わざとらしく倒れ込むのは、ダメージを軽減して故障を防止する狙いからだという。
また、寝転ぶことで、スタミナの消耗を抑えているともいわれている。
ネイマールの過剰反応は単なるパフォーマンスではなく、超一流が見せる芸当といってよさそうだ。