ピッチで号泣…昌子源の姿に父「子育ての終了を痛感した」
この大一番を日本から見守った兵庫県サッカー協会技術委員長の父・力さん(姫路独協大サッカー部監督)は「悔しいのと何もしてやれない思いが交錯して不思議な感覚に陥りました。日本代表のサッカーを見ていたはずなのに、自立していく我が子を見ながら子育ての終了を痛感しました」と話してくれた。JFA(日本サッカー協会)公認S級コーチという立場を超え、父親として息子の勇敢さと頼もしさを強く感じたという。
ロシアの大舞台で世界中にアピールした昌子には目下、欧州クラブのスカウトが熱視線を送っているといわれる。
現在、日本代表CBの欧州組は吉田ひとり。この大会も彼の経験値と戦術眼に支えられた部分は大いにあった。昌子も4歳上の先輩に続いて海外にプレーの場を移すことになれば、4年後のW杯で再び8強を目指す日本代表にとっても、大きなアドバンテージになる。
西野朗監督は、ベルギー戦前日の公式会見にDF長友佑都(31=ガラタサライ)ら年長者ではなく、あえて昌子を出席させるほど彼の統率力を高く評価している。今大会限りでMF本田圭佑(32=パチューカ)ら30代選手の多くが第一線を退くとみられるだけに、昌子に次世代のリーダーになってほしいという期待も大きいはずだ。