日大アメフト部新監督 立命大OB内定に選手らは拒否反応
「その報道に多くの選手が顔をしかめたと聞きました」と言うのは、ある大学のアメリカンフットボール関係者だ。
アメフト部の悪質タックル問題で世間を騒がせた日本大学の新監督に、公募した69人の中から元立命館大コーチの橋詰功氏(54)の就任が内定したことが17日、分かった。
橋詰氏は京都市立紫野高から立命大へ進み、現役時代はワイドレシーバー。理工学部を卒業後にシャープ入社。社会人時代に母校のコーチとなり、00年に米オクラホマ大に留学。帰国後は、全米一に輝いたオクラホマ大で学んだことをベースに、攻撃隊形の「ショットガンオフェンス」を立命大に導入した。これが「リッツガン」と呼ばれ、オフェンスコーチとして03、04年のライスボウル連覇に貢献。その後、京都・立命館宇治高、滋賀・立命館守山高での指導実績もある。
そんな橋詰氏の監督内定に、なぜ日大アメフト部員は嫌悪感を示したのか?
前出の関係者が言う。
「橋詰さんは人格者で、指導者としても有能です。ただし、立命大OBということに部員たちはビビっているのです。日大アメフト部の指導者たちによる暴力、パワハラは、内田前監督体制の前から恒常的に行われており、最も激しかったのが5月に辞任した立命大OBのコーチだった。その元コーチは現役時代はスター選手でしたが、指導者になってからは殴る、蹴るという行為にはまったく抵抗感がなく、選手たちから恐れられていた。橋詰さんは暴力指導者ではないが、日大の部員たちは、『また立命大かよ、何でだよ』と立命アレルギーというか、拒否反応が出たのでしょう」
すでに部員たちは、橋詰新監督の経歴などをネットで調べているだろうが、実際に指導を受ければ、誤解はすぐに解けるのではないか。