ZOZO騒動で話題 「球団拡張問題」で希望より先に立つ不安
例えば、米メジャーでは球団拡張に伴う「エクスパンションドラフト」が行われる。直近ではダイヤモンドバックスとデビルレイズ(現レイズ)が加入した1997年に分配ドラフトが行われ、既存28球団から新加入球団が計63選手を獲得した。そうやって既存球団が全面的に協力するなら話は別だが、日本ではどうだろう。
2004年に近鉄とオリックスが合併し、楽天が新規参入した際には、当該球団であるオリックスと楽天の2球団だけで分配ドラフトをやった。その結果、楽天の1年目は38勝97敗1分けという壊滅的な成績。メジャーのように、既存球団が足並みを揃えて新球団を支えようという構図に、残念ながら日本はならないような気がしてしまうのだ。
そうでなくても、トップクラスの選手が次から次にメジャーを目指す時代だ。一線級が海を渡る流れは今後も止められない。そういう時代に球団拡張となると、プロ野球の質、レベルに対する不安が先に立ってしまう。