憧れは巨人と即答 金足農・吉田をドラ1指名する球団の名前
八戸学院大への進学が内定したのは、そんな経緯があったからだ。
吉田は2年生のころから、八戸学院大の正村監督の指導を受けていて、本人も金足農の中泉監督も正村監督には恩義がある。それだけに八戸学院大に進学、さらに腕を磨くのがベストだと考えていた。
■スカウトが口を揃える「センスの高さ」
ところが、甲子園大会でその評価はガラリと変わった。
「進学と言われて、プロ側がハイ、そうですかと素直に引き下がれない存在になった。もともとプロ志向がとても強いだけに、最終的にプロ志望届を提出してドラフト指名されますよ」と、在阪球団のスカウトがこう続ける。
「父親も祖父も金足農野球部出身。祖父は自宅近くで梨を育て、父親は秋田市内の企業に勤務しています。進学にしても学歴を身に付けるより、吉田のプロ入りの夢を実現するために必要な過程という意味合いが強い。プロ側の高い評価が分かれば、間違いなくプロ入りしますよ。希望球団以外の指名なら八戸学院大に進学させる絵図を描いているプロ球団があるというウワサもありましたけど、ドラフト下位の選手ならともかく、これだけ評価が上がった以上、一本釣りは不可能ですから」