重量挙げパワハラ問題の“キーマン”がすべての疑問に答える
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――三宅会長は「謝罪した」と話していますが。
「会長が謝罪したのは、あくまでも選手のコーチに対してです。本人に謝罪はしてません。そもそも協会の規定に基づくと、コンプライアンスマニュアルに基づいて倫理委員会を開いて、当事者から話を聞いて調査しなければなりません。本人への聴取もなく、加害者側である三宅会長が『パワハラはなかった』と結論付けるのは欠席裁判でおかしい。パワハラは認めていないし、何となく終わらせようという作戦だと思います」
――2015年に起きたことを今になって問題にしたのはなぜですか?
「パワハラを受けた元選手が今、つらい思いをしているからです。8月の全日本中学選手権で、私の経営する会社の社員で競技経験者が、パワハラを受けた女子の元五輪代表選手で今はコーチのところへあいさつに行ったのです。すると『私のところに来ない方がいいよ。協会から睨まれているから。私と関わると迷惑がかかる』と言われたそうです。その報告を受けたので、ウエートリフティング界での彼女の人権、名誉回復、それから協会からブラック対象とされているので、ホワイトに変えてあげないといけない。昔の話(会長のパワハラ)が尾を引いていて解決していないわけですからね。彼女は別に悪いことしているわけでもないのに、日本協会から睨まれている。“ブラックコーチ”の人権と名誉を回復するためには3年前の話を蒸し返す必要があるわけです」