重量挙げパワハラ問題の“キーマン”がすべての疑問に答える
――協会内の派閥、学閥争いを指摘する声もありますが。
「(常務理事、理事で)慶応大(出身者)は私1人です。学閥闘争など起きるわけがない。経済人だから権力闘争の対象ではありません。法政閥と日大閥は対立しているようですが」
――昔の事例を持ち出して、協会の運営を妨害しようとする意図はないということですか?
「昔の話を持ち出さざるを得なかったということです。20年東京五輪を控え、協会を大掃除(正常化)するチャンスと考えたのです。今のままでは東京五輪でメダルが取れないから、協会を掃除するべきです。指導力のない人をコーチに入れる必要はないでしょう。公益社団法人として、上場企業と同じようにクリーンな体制に変えるべきですよ」
――現状では東京五輪でメダル取りは厳しいですか?
「(指導力の定評がある)キム(ドヒ)コーチを連れてくればいいんですよ。以前、キム・コーチが指導していた時は(女子選手の)記録は伸びましたから。キム・コーチのメニューで教えることができるコーチを揃えれば、メダルは取れるかもしれない。それをやらずに、(指導力のない)三宅義行監督のままではメダルは取れません。アジア大会の成績(女子7人が出場してメダルは58キロ級の安藤美希子の銅のみ)を見たでしょう。五輪でのメダルからは程遠い。現状では、どうせメダルが取れないんだから、協会はキム・コーチに懸けるべきです」
(聞き手・近藤浩章/日刊ゲンダイ)