重量挙げパワハラ問題の“キーマン”がすべての疑問に答える
――協会側は本人が訴えたわけではないので真意は分からないと主張していますが。
「本人が書いた文書をコーチが持参した。その文書に対して倫理委員会を開かなければならず、当然、書いた本人からも話を聞かなければならない。それをせずに欠席裁判になっているわけです。欠席裁判がダメだということが会長も専務理事も理解できない。協会は社会常識からかけ離れたところにある。パワハラの当事者が『(パワハラは)なかった』と認定しているのもおかしい。私は一般企業の人間ですから、どうしても腑に落ちない」
■三宅監督のままではメダルは無理
――今回の件は「協会内の権力闘争」という見方もあります。
「私は協会の人間ではない。経済同友会の幹事で、会社をいくつも持っている企業経営者。ウエートリフティングは趣味でやっているだけですから。権力闘争というのはウエートリフティングで権力を握るということでしょう。まったく興味ありません。日本ウエイトリフティング協会の会長になりたいわけでもありません。あまりにも(指導者や選手が)かわいそうなので声を上げただけです」