虎最下位で金本続投白紙…後任に掛布・岡田という“断末魔”
かつて阪神監督を務めた野村克也氏は、「阪神の歴史は内紛、お家騒動の歴史。外様監督はメディアやファンからの圧力に加え、OBからの反発にもさらされる。フロントも圧力に簡単に屈する」と著書「あぁ、阪神タイガース」で書いた。
「時の政権を快く思っていないOBやフロントの中には、足を引っ張るような情報をメディアにリークしたり、監督人事に影響力を持つ本社役員をたきつけたりする人間もいる。いわゆる『お家騒動』です。こうして周辺から外堀を埋められ、退陣に追い込まれた監督は過去に何人もいる。金本監督もそうなる可能性は十分にあります」(地元関係者)
そして、関西では早くも次期監督の名前が取りざたされている。
「前二軍監督の掛布雅之(63)と元監督の岡田彰布(60)です」
とは、別の阪神OB。
「阪神には昔から派閥があり、中でも掛布は『安藤(統男)、掛布派』、岡田は『吉田(義男)派』がそれぞれ監督に推している。掛布は二軍監督退任後もオーナー付シニアエグゼクティブアドバイザーとして、坂井オーナーのご意見番を務める。自主性を重んじる野球は金本監督とは対照的で、伸び悩んでいた若手が飛躍的に成長する可能性がある。人気もバツグンです。一方、岡田は、04年から08年まで5年間指揮を執り、05年にはリーグ優勝に導いた実績があって、『特効薬』になり得る。2人とも監督就任に意欲満々です。現フロントには安藤、掛布派の色がついた人物が少なくないし、親会社には岡田を支持する人間もいます」