ベンチの焦りが選手に伝染 今季巨人のBクラス争いは必然
巨人は3年目の内野手・山本泰寛がフライを落球したり、チームに信じられないような守備の乱れが続出している。これだって、ベンチの問題と無関係ではない。
年俸3億円の助っ人や2億3000万円のFA選手ですら、失敗が許されないと知れば、若手選手はミスをしたら終わりだと、余計な力が入るものだ。味方であるはずのベンチにプレッシャーをかけられているようなもので、平常心でプレーなどできない。選手はベンチ、特に監督の顔色が気になるもの。だから、監督は追い詰められても、どんなミスが出ても、泰然自若とし、堂々と、クールに振る舞わなければいけない。それが、やせ我慢であってもだ。
打順や役割をコロコロと変え、ベンチがジタバタ浮足立つと、その焦りは間違いなく選手に伝染する。今年の巨人はずっとそう。いや、中日だって阪神だって、起用が一貫せずに、ベンチと選手の間に信頼感が感じられない。広島との差はそこにもある。