突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>
■お涙頂戴会見に「ふざけるな!」
さらに「理事解任に正当性がない」「評議員会で弁明の機会を与えられなかった」などと主張しているというが、どれもこれも難癖の域を出ない。
協会の調査要請をイチャモンをつけては先送りにし、執拗に調査を長引かせた揚げ句、協会からの電話を完全無視。巡業中の事件にもかかわらず、巡業部長としての職務を放棄したも同然で、「理事解任」は当然だ。
弁明の機会うんぬんにしても、理事会で「理事解任について何か言いたいことは?」と水を向けられながら、「いいえ」「別に」と繰り返すだけ。解任に異を唱える機会がありながら、それをしなかったのはだれあろう貴乃花親方だ。そもそも評議員会は理事会の決議を承認する機関で、言いたいことがあるなら理事会で発言すべきだった。
貴乃花親方が「真実は曲げられない」とタンカを切った内閣府への告発状の中身は、実は我田引水で作り上げたシロモノだった。事情を知る某親方は、貴乃花親方のお涙頂戴の会見をテレビで見て「ふざけるな!」と声を荒らげた。複数の親方によれば貴乃花親方が「退職」を決意した最大の理由は別にあった。
親方のひとりは「カネだろ」と吐き捨てた。
(つづく)