金本監督“解任” お家騒動で繰り返される阪神の悪しき伝統
歴史は繰り返された――。
金本知憲監督(50)を“電撃解任”した阪神。13日には揚塩球団社長が矢野燿大二軍監督(49)に次期監督の就任を要請。同二軍監督は15日になって、兵庫・西宮市内の球団事務所を訪れ、受諾を伝えた。
しかし、今の阪神は、矢野監督が一軍を率いても劇的に生まれ変わるとは思えない。
むしろ、球団周辺では「長いトンネルに入った」「暗黒時代に逆戻りした」との声すらあるのだ。
3年前の2015年、阪神は金本監督を再建の切り札として迎え入れた。監督就任を渋る鉄人に、「これまでの阪神を根本的に改革してくれ」と懇願。三顧の礼を尽くした。招聘に動いた坂井信也オーナーはその時点で、長期政権を視野に入れていた。2年契約が切れた昨オフ、新たに3年契約を結んだのはそのためだ。しかし、その坂井オーナーも辞任に追い込まれ、3年で金本政権に終止符が打たれた。
阪神は矢野監督に5年程度の長期契約を提示しているとみられる。25日にドラフト会議が迫り、早急に新体制を発足させたい球団に、時間も余裕もない。