同志の説得無視 貴乃花「高砂一門入り」避けたかったワケ
八角理事長が「どこにも決まらなければ、(自身が所属する)高砂一門で受け入れるつもりだった」と話していたのは、そんな事情があったからだろう。
貴乃花はしかし、それだけは避けたかった。貴乃花にとって八角理事長は、理事長の座を争った仇敵。年寄総会でも年上の八角理事長に、「テメー! コノヤロー!」と罵声を浴びせている。そんな相手の軍門に下ることだけはできなかった。つまり、プライドの問題なのだ。
そもそも、一門所属の義務化は運営補助金の透明化とコンプライアンス強化が目的。貴乃花排除のためではない。だからこそ、八角理事長も「決まるまで待つ。決まらなければ高砂で」と話していたのだ。
貴乃花は会見で、「告発状を事実無根と認めなければ、一門に入れないと言われた」「一門に所属しなければ部屋は持てないとも」と語っていたが、それこそ事実無根。つまらないプライドで弟子を放り出した言い訳に過ぎない。