同志の説得無視 貴乃花「高砂一門入り」避けたかったワケ
とコボしているという。
協会は5つある一門への所属を義務化した。けれども貴乃花部屋だけが動いている気配がない。だからこそ、かつての同志だった阿武松親方は、旧一門の総帥だった貴乃花を説得していたのだ。
■プライドを捨てられない
八角理事長(元横綱北勝海)は、「各一門で受け入れの協議をしていた」と話していた。もちろん、これまで散々協会執行部を敵視し、告発状で親方衆の生活権をも脅かした貴乃花を、もろ手を挙げて歓迎する一門はないだろう。どの一門も受け入れを渋っていたのも、また事実だ。
「例えば、出羽海一門では、かつて貴乃花の同志だった山響親方(元前頭巌雄)が真っ先に異を唱えたと聞いた。たもとを分かってからは『アイツは何を言っても聞かない。コミュニケーションがとれない』と周囲に話していたからね。他にも伊勢ケ浜一門だって、受け入れたかどうか。伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)とは以前、理事候補選で協力し合っていたが、やがて決裂。日馬富士暴行事件で謝罪に訪れた際には公衆の面前で無視されるなど、赤っ恥をかかされている」(ある親方)