広島も白旗…肩と送球だけじゃない“甲斐キャノン”の作り方

公開日: 更新日:

 が、マスクをかぶると“豹変”。外国人投手との意思疎通について聞くと、甲斐はこう答えた。

「もちろん通訳の方に頼っていますが、その中でも僕の意見や納得いかないこと、言いたいことがあれば、試合中、マウンドでもハッキリ言う。文句も言いますよ。それで動揺させてしまうかな、とかは気にしません。そのつど意思を伝えて少しずつでも実践していかないと、バッテリーとして成長しない。それは外国人投手に限らずですけどね。みんなやっていることだと思いますけど、日々の積み重ねが大事だと思っています」

 元完全試合投手の評論家・高橋善正氏が「投手をどうコントロールするか。捕手に必要な能力です」とこう続ける。

「甲斐君はしっかりコミュニケーションを取り、投手からの信頼を勝ち取っているのでしょう。信頼を得るには、投手主導、捕手主導と偏った関係ではなく共同作業が必要。言いたいことは伝え合って考えを確認することが大事です。投手に『こいつに言われたら仕方ない』と思わせる人間性がなければ、ここまでできない。捕手のスカウティングでは、肩やフィールディングだけじゃなく、人柄も加味していくべきです」

 甲斐キャノンは女房のしつけのたまもの。各球団は「気の強い嫁」探しに奔走することになりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…