今年4度目の休場 横綱白鵬は東京五輪まで現役でいられるか
やはり、出場はかなわなかった。
8日、横綱白鵬(33)が11月場所(11日初日)の休場を発表した。10月に右ヒザと右足首を手術しており、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)は「まだ四股を踏める状態じゃない」と現状を説明した。
途中休場を含めれば、今年は6場所中4場所で休場。皆勤したのは5月と優勝した先場所だけだった。
過去、大きなケガをせず、歴代最多の幕内優勝41回を誇る白鵬だが、今回手術した箇所以外にも、近年は左ヒザ、両足の親指の負傷にあえいでいる。いずれも、昔の“バクダン”が顔をのぞかせているのである。ヒザや足の親指は、土俵でふんばる力士にとっては致命傷ともなりかねない。
それでも白鵬には「2020年東京五輪の開会式で土俵入り」という夢がある。そのためには休場を繰り返しながら、何としてでも現役にしがみつく。幸い、稀勢の里が「8場所連続休場」の不名誉記録を更新したばかり。白鵬も彼に倣えと言わんばかりに、休場が当たり前になってもおかしくない。
この日は鶴竜の休場も決定。一人横綱の稀勢の里が結果を出せば、ますます彼らモンゴル横綱の存在感が薄れる。
東京五輪の頃には、「白鵬? まだ現役だったの?」なんて言われていそうだ。