キプチョゲ驚異のマラソン世界新 酷暑東京は日本に有利か
2時間切りも見えてきた。
16日のベルリン・マラソンで、男子はリオ五輪金メダルのエリウド・キプチョゲ(33=ケニア)が2時間1分39秒の世界新記録で2連覇を達成。従来の世界記録(2時間2分57秒)を1分以上短縮した。
キプチョゲが刻んだ5キロごとのラップはほとんど14分20秒台。前半は1時間1分6秒、後半は1時間0分33秒で記録を大幅に更新した。
陸上ジャーナリストの菅原勲氏が言う。
「彼は昨年、イタリアのF1サーキットで行われた2時間切りのイベントで2時間0分25秒(非公認)を出した。高速コースのベルリンなら2時間1分台はいけるかも、と思っていました。今大会には日本人選手も複数出ており、日本記録(2時間6分11秒)を破るかと注目していましたが、最高は4位の中村匠吾が2時間8分16秒。力不足でした。キプチョゲに話を戻せば、5年前からマラソンを走り、11戦10勝(9連勝中)。金メダルを取った2016年のリオ五輪(2時間8分44秒)以外は、いずれも2時間3分から5分台。怪物ですよ」