カリフォルニア州の山火事 大リーガー宅も襲われショック
米カリフォルニア州で8日(日本時間9日)に発生した山火事は、州北部のパラダイス市周辺、州南部のロサンゼルス近郊のベンチュラ郡の2カ所で、合わせて1万数千軒の家屋が焼失した。
メジャーリーグの関係者ではベンチュラ郡に隣接する高級住宅地マリブに火の手が拡大したため、同地にあるフィリーズ・キャプラー監督(元巨人)邸が火にのみ込まれた。同監督は球団のあるフィラデルフィアに家族と滞在中で事なきを得たが、ショックは隠せなかった。マリブにはブルワーズのブラウン外野手、ムスタカス内野手の自宅もあり、2人は火の手の拡大を恐れ、家族を連れて避難を余儀なくされた。同じく、イエリッチ外野手は日米野球を辞退し、ベンチュラ郡にある母の家で過ごしている際、消防のヘリコプターが空から水や消火剤をまく様子をビデオに収めて自身のツイッターに投稿。ファンに緊迫した空気を伝えている。
カリフォルニアの山火事では過去、多数の消防士が殉職している。しかし、そんな危険な仕事ゆえ、やりがいを感じて消防士になり、鎮火の最前線に立つ元選手もいる。そのひとりがアンソニー・レイエスだ。レイエスはカージナルスの元投手で2006年のワールドシリーズでは初戦に先発して勝利投手になった。その後は故障を繰り返して12年限りで引退。消防士だった父親の影響から、引退後は野球関係の仕事に就かず、ロサンゼルス郡消防局に就職して山火事と戦うことになったのだ。