元ボクシング王者・山口圭司は映画に憧れバーのマスターに
そして翌年5月、2回目の世界戦挑戦。見事、ムリーリョ(パナマ)からチャンピオンベルトを奪い取った。
「毎試合、減量には泣かされました。1度防衛したんですが、2度目の防衛戦では12キロ減量したため、いまひとつ力を発揮できずに負けたんです」
今年は、世界戦で相次いで減量失敗による王座陥落が話題となった。
「プロなら、普通はあり得ません。本人の意識の問題ですね」
その後、フライ級に階級を上げたものの、視力障害にも悩まされて精彩に欠き、02年11月に引退した。
「それからは井岡ジムのチーフトレーナーを16年8月までやっていました。いずれ自分でもジムを持ちたいとは思ってますが、まずは店を軌道に乗せないとね」
(取材・文=高鍬真之)