3月の侍J入りも辞退 巨人に“丸効果”ジワリで指揮官も賛辞

公開日: 更新日:

 が、広島時代の兄貴分の心配をよそに、丸は淡々とマイペース調整。現時点では、5年総額25億円超でFA加入した気負いは感じられない。原監督も「丸は自分のペースでやっている? そう見えるけど。むしろ彼のペースに巨人の選手が巻き込まれているみたいな雰囲気はある。全く違和感はない。相乗効果? 大波の中に入ってきたなという感じはしますね」と独特の言い回しで目を細めている。

 実際、グラウンドではあちこちから、「シュッ!」「シュッ!」と鋭く息を吐く音が聞こえるようになった。丸がスイングの際、余計な力を抜くために取り入れている練習法を坂本勇人らも試しているのだ。丸が愛用するフェースガード付きのヘルメットも坂本勇や陽岱鋼が着用するなど、「丸流」がチーム内に広がり始めている。

■「日本昔ばなし」のドンブリ飯

 ある選手が「練習量のほかにも驚いたことがあります」とこう言った。

「宿舎の食事会場で度肝を抜かれたのは、その食事量。丸は勇人らと同じテーブルに座ることが多いんですが、とにかくよく食べる。大げさではなく、『まんが日本昔ばなし』に出てくるような、ドンブリにお米を山のように盛った超大盛りをガツガツとかき込んでいます。聞けば、(広島)カープではそれが当たり前で、ほとんどの選手がそうやって山盛りのご飯を食べているとか。若手は興味津々で丸を見ているから、そのうちこれも真似しだすと思いますよ。よく食べ、よく寝て、よく練習する。考えてみれば当たり前のことなんだけど、こういうことも特に若い選手には刺激になるはずです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇