阪神・藤川球児のキャッチボールはそれだけで“客が呼べる”
ヤクルト 近藤一樹(投手・18年目・35歳)
昨季、両リーグ最多の74試合に登板したヤクルトの近藤一樹(35)。プロ17年目で自身初となる最優秀中継ぎ(35ホールド)のタイトルを獲得したベテランは、同じセットアッパーである阪神の藤川球児(38)の名前を挙げた。
「僕の3つ上なので、まあまあなおトシだと思うんですけど、『あんなキャッチボールができるんだ』と思って見ています。気になって見るようになったのは、僕が(トレードで2016年7月にオリックスから)ヤクルトに来てからですかね。神宮球場の試合で(ビジター球団の投手陣が練習を行う)コブシ(球場)に球児さんが来る。そのときのキャッチボールを見るとすごいなと。ピッチャーってキャッチボールでも基本的にシュート回転をすごく嫌がるんです。球児さんは(シュート回転の)反対で、カット気味に真っすぐを手首を立てた状態で投げられていて、ああいうキャッチボールをしてみたい」
近藤も周囲からキャッチボールの球筋を「キレイ」と褒められることもあるというが、藤川はその比ではないという。
「僕より2つくらいレベルが違う。真っすぐを縦に切ることはできても、多少はシュート気味になってしまう。普通にランニングシューズで(キャッチボールが)できてしまうのもすごい。変な力みがあると、スパイクじゃないと滑るんです。僕は念には念をというタイプで滑らないようにスパイクを履いてやるんですけど……。あのキャッチボールだけでもお客さんを呼べると思います」