著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

昔はONも「おう、火はないか?」喫煙模様に隔世の感

公開日: 更新日:

「だってドーピングに比べりゃねえ」わ~い!

 そこへいくと持久力が勝負のサッカーマラソンにゃまず喫煙者はいないだろう。大迫勇也やら大迫傑が愛煙家だって話は聞かんぞ。

 マラソンの瀬古利彦よ。1番でゴールして月桂冠とか頭にかぶせられて、表彰台に腰かけて、

「おう、火あるか?」

 2番の宗兄弟の片っぽがライターで火ぃ付けてやって、「すまんな猛」つったら「オレ茂だよ」。

 なんか目に浮かぶぜ。大股開きでフ~ッと大きく煙を吐いて、

「42.195キロ、今日も走った、たばこがうまい!」

 カッと笑うと歯の裏がヤニで真っ黒、なんて時代はあったのかい?

 野球じゃいまだに喫煙者は多いと聞く。原辰徳が監督になるときに4番候補の岡本に「まずは、たばこをやめることだ」なんてコイたそうだ。

 ケッ! なによう偉そうに、てめえだって現役の頃はベンチの裏でスッパスッパやったくせに、どの口が言ってんだ。巨人グンは、あのONさまだって「おう、火ないか?」だったんだ。栄光と伝統を守れや。野球って心肺能力も持久力もあんま関係ねえ。試合の半分は立ってるだけだろ?

 それに岡本って、たばこやめたらストレスで打てなくなりそうなツラだしな。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動