中日・根尾育てる荒木コーチ 現役生活23年間の答え合わせ
■静かに見守ってあげるのも手
現役生活23年。40歳までユニホームを着られた自身のプロ人生に大きな意味を感じている。
「自分は長いこと現役をやらせてもらったから、自分が昔から教えてもらってきたことが本当に合っているのか、その答え合わせをしている段階。『あのときこういう意味で言っていたんだな』とか振り返っている」
キャンプでは若手に対して「褒めて伸ばす」という言葉を繰り返しつぶやいていたが、指導者としての課題も徐々に見えてきたという。
「オレは(選手の)気分を乗せるのが下手だから、そこをどうしていくか。でも、あまりいろんなことを言って、選手が混乱するのは良くない。言い過ぎないようにするのは心がけている。静かに見守ってあげるのも指導のひとつ。基本の土台をつくってあげれば、あとは自然とうまくなっていく選手もいる」
現役時代は「努力の人」といわれた名手。地道な練習は裏切らないことを、誰よりも知っている。