プロ初安打の中日・根尾 “一歩先行く”小園に追いつく根拠
昨年のドラフトで4球団の1位入札が競合したのが、大阪桐蔭の根尾昂(中日)と報徳学園の小園海斗(広島)だった。
キャンプから一軍に帯同し続け、オープン戦8試合で14打数5安打1本塁打と気を吐いている小園に対し、根尾はケガもあって13日に一軍昇格したばかり。14日の西武戦に2番・遊撃でスタメン出場して1打席目にプロ初安打となる左前打を放った。現段階で根尾は小園に一歩も二歩も遅れているものの、「な~に、すぐ小園に追い付きますよ」と、根尾をクジで外したある球団のスカウトがこう言った。
「体力や体の強さは小園が上だったが、根尾にはそれを補って余りあるものがある。中学時代から学校の成績はいいし、スキーも全国でトップクラス。野球以外の選択肢もかなりあったのに、高校進学時に進路をプロ野球一本に絞る覚悟というか、気持ちの強さですよ。プロ入り後も練習は人一倍やっているというし、出遅れはじきに取り戻すでしょう」
試合後の本人は「(初ヒットは)自信にはなるけど、これからもっとやっていかないと」とコメント。与田監督は「うまくいったところと、そうでないところがあったので、今後の試合につなげていって欲しい」と話し、16日からの楽天戦(静岡)には帯同させない方針だ。