序盤でもう2敗…貴景勝が目指す「大関とり」本当のノルマ

公開日: 更新日:

 まだ予断は許さない。

 15日、大関とりを目指す貴景勝が巨漢・魁聖を送り出しで下し、4勝目を挙げた。貴景勝はここ2場所で24勝をマーク。大関昇進は「3場所33勝」が目安で今場所のノルマは9勝だが、昇進直前の場所が1ケタ勝利では印象が悪く、最低でも10勝は欲しい。11勝ならほぼ確実、というのが角界関係者の見立てだ。

 ところが、序盤に2敗を喫したことで、黄信号がともった。中盤以降に2横綱3大関との対戦がある。「残り9戦で6勝(3敗)」は簡単な数字ではない。

 とはいえ、あせりは禁物。場所前、阿武松審判部長は今場所の大関とりについて、「勝ち星より内容が大事。激しい突き押しの正攻法の相撲を見せてほしい」と話していた。押し相撲の力士は気合や根性の精神論もバカにできない。5日目は玉鷲を真っ向勝負の押し相撲で攻めるも、粘られて最後は自身が押し出された。気迫負けしたといっていい。

 この先、少々負けが込んだとしても、星数に関係なく突いて突いて押しまくること。それができなければ、大関とりは霧消する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇