ミランvsインテル 実況し思う ダービーが日本に根付く日は
しみじみ「日本のサッカーシーンにも定着してほしい」と思いました。 18日のDAZNは、イタリア・セリエAの実況を担当しました。
ミラノ市を本拠とするクラブ同士であるミランVSインテルの「ミラノ・ダービー」です。
試合は劣勢が予想されていたインテルが、3―2のスコアで勝利をもぎ取りました。監督、選手以上に勝ち点3ゲットの原動力となったのは、約8万人収容のスタンドを埋め尽くしたサポーターだったと思います。
発煙筒の煙が何本もたなびき、ドカン! という爆発音が何度も聞こえました。1991年、セリエAのサッカー実況でキャリアをスタートさせたのですが、当時のセリエAでは日常的な光景(本来は発煙筒や爆音は厳禁)だったのでつい懐かしさを覚えてしまいました。
「定着してほしい」と言ったのは、この<狂おしいほどのダービーマッチの熱気>が「日本でも早く当たり前の景色になってくれたらいいな」と切に願っているからです。
確実にレベルアップしている日本サッカーですが、ガンバとセレッソの大阪ダービー、清水と磐田の静岡ダービー、浦和と大宮の埼玉ダービーなどそれなりに盛り上がっているとはいえ、まだまだ「ダービー」という観念が、定着しているとは言い切れないでしょう。