三盗直後に負傷交代…ソフト柳田は三冠王とメジャーに暗雲
またか――である。
7日、ソフトバンクの柳田悠岐(30)が試合途中に左ヒザの違和感で交代した。七回、デスパイネの打席で、ヘッドスライディングを敢行し三盗に成功。しかし、続く内川の打席中に異変を感じたトレーナーが三塁に向かい、無念の交代となった。
柳田は試合後、「大丈夫だと思うけど、まずは病院に行く」と、きょう8日に検査を行うという。
三塁からベンチに戻る際は軽く走っており、今回は「大事を取った」ということだろう。
問題はケガの程度より頻度だ。柳田は今年のキャンプでも右太ももを故障。過去、フルシーズン出場を果たしたのは2014年しかない。死球によるアクシデントに加え、足や脇腹のケガも繰り返している。
破格の身体能力を備えた柳田は「三冠王に最も近い」といわれているが、それも十分に力を発揮してこそだ。頻繁に負傷するようでは、永遠に三冠王候補のままではないか。
さらにメジャー挑戦にも暗雲だ。柳田はNPB所属にもかかわらず、ニューヨーク・ポスト紙の企画「MLBで最も興味深い50人」で取り上げられたほど。30歳という年齢にもかかわらず、米球界から熱視線を送られてきた。それが故障がちの体質が改善されていないとなれば、米国での評価にも影響する。
三冠王とメジャー、今のままでは夢で終わりかねない。