アジア選手権100m 桐生10秒10日本勢初Vで世界選手権に王手
陸上のアジア選手権(ドーハ)は22日(日本時間23日未明)、男子100メートル決勝を行い、桐生祥秀(23)が10秒10(追い風1.5メートル)で優勝。日本勢で初めて同種目を制した。
準決勝を10秒12の全体トップで通過した桐生。自己ベスト9秒91のアジア最速男・蘇炳添(29=中国)ら、トップスプリンターが不在とはいえ、アジアの頂点に立った。
これで桐生は日本陸連が定める世界選手権(9月27日開幕=ドーハ)の参加標準記録(10秒10)をクリア。国際陸連が今季から導入したワールドランキングのポイントが大幅に加算されることになる。
日本陸連では、今夏の世界選手権代表(3枠)は、日本選手権(6月=福岡)覇者の他、今年9月16日時点でのワールドランキングの日本上位選手(いずれも参加標準記録到達者)を選ぶとしている。今後のレース次第にもよるが、今回の優勝で桐生の世界選手権代表入りが有力となった。
なお、桐生とともに決勝に進出した山県亮太(26)は右太もも裏に違和感を訴えて棄権した。
▽桐生の話「優勝できてよかった。タイトルを取れたのはでかい」