首位要因は丸だけ?当事者に聞いた原巨人と由伸時代の違い
一軍コーチとして唯一、昨年と今年を知る吉村打撃総合コーチはこう言う。
「新しく丸が入ったとかはあるにせよ、(原)監督が若い選手を使ってくれてベンチに選手が残っていないくらい全員で戦っている試合が多い。だから、みんながそのつもりで準備をする。去年までは『今日は出ないな』とベンチで油断している選手がいたかもしれない。一、二軍の選手を大幅に入れ替えたり、常に緊張感を持たせながらというのも、今年の特徴かもしれません」
今季は主に5番を任される15年目の36歳・亀井は「今年はベンチが明るく、一体感がある。よく『チーム一丸』というけど『家族』になってきた気がします。誰かのミスを誰かが必死にカバーしようという空気がこれまでより強くなった。由伸さん? 丸? 原監督? というより、(新任の)元木さん(内野守備兼打撃コーチ)と宮本さん(投手総合コーチ)の存在が大きい。2人がベンチで声を張り上げたり、そういう考えだから、急速に浸透している気がする。僕も年齢的にお父さんみたいな心境で、若いやつらの活躍がうれしいですから」。
元木コーチに聞くと、「去年までのことは知らないし、家族かも分からない。ただ、選手とコミュニケーションを取りながら、チーム一丸となってやっていこうというのが俺のやり方だから」と言う。