大谷にも影響必至 “超打高投低”が招く故障禍とドーピング

公開日: 更新日:

 スポーツライターの友成那智氏はこう言う。

「MLBが導入すれば、日本も投手板を下げざるを得ないでしょう。これまで日本が米国の真似をしてきたのは、国際大会のとき選手が混乱してしまうからというのもあります。メジャーに挑戦する日本の選手も増え、大リーグに近づける傾向は今後も続くでしょう」

 MLBでは本塁打が増える一方、三振も増加。昨季のMLBは全打者のヒット数を、全打者の三振数が上回った。

「フライボール革命以降、MLBのビッグボール主義は強くなる一方です。結果として見送りになったが、昨オフには選手会がナ・リーグのDH制導入を提案。MLBと交渉していた。将来的には日本のセ・リーグでの導入もあるかもしれません。また、高年俸の大砲を抱えられる資金力のある球団はホーム球場を狭くして点が多く入る試合展開にしようとするし、人気の低い球団もまた、本塁打量産で面白さをアピールしようと、タイガースやマリナーズなどは“ラッキーゾーン”を造ったのです」(前出の友成氏)

 前者はソフトバンク(ヤフオクドーム)、後者はロッテ(ゾゾマリンスタジアム)が当てはまる。投本間延長で打高投低が進むだけでなく、そもそも捕手までの距離が長くなれば、肩やヒジへの負担は増す。故障者が続出する危険性がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    佐々木朗希「開幕メジャー確約なし」のナゼ…識者は《朗希サイドの非常識な要求》の可能性を指摘

  2. 2

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  3. 3

    下半身醜聞の西武・源田壮亮“ウラの顔”を球団OBが暴露 《普通に合コンもしていたし、遠征先では…》

  4. 4

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  5. 5

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  1. 6

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 7

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 8

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 9

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  5. 10

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース