佐々木朗希と今年契約を結ぼうとしたメジャー球団がある
メジャーの「事前登録制度」が15日(日本時間16日)、締め切られた。
1995年9月以降に生まれた海外アマチュア選手を獲得する場合、その年の5月15日までに出生証明書や親権者の承諾書などを大リーグ機構(MLB)に提出しなければならない。本来は中南米選手の年齢詐称を防止するのが目的だが、日本の選手も対象だ。高校生の場合、国内外のプロ球団は原則、夏の甲子園大会終了まで選手との接触を禁じられている。
出生証明などの個人情報を取得する行為は「タンパリング(事前交渉)」にあたるから、夏の甲子園を目指す高校生が、卒業と同時にメジャーに挑戦することは事実上、不可能だ。事前登録制度に関してなぜ、長々と説明したかといえば、あるメジャー球団がこの制度を利用して佐々木朗希(岩手・大船渡高)と7月にも契約を結ぼうと試みたフシがあるからだ。
球団のスカウトが真相を打ち明けたとか、確固たる証拠があるわけではない。
ただ、その球団は佐々木が投げた3月31日の作新学院戦、4月20日の仙台育英戦、5月初旬の地区予選をすべて、しかも外国人スカウトが代わる代わる来日してその投球をチェックしたという。日程を考慮すれば、5月15日の締め切りに向け、複数の目で佐々木の投球を確認したと受け取るのが自然だ。あくまでも状況証拠だが、日本にいる腕っこきの情報提供者から聞いた話だ。