ヤクルト15連敗で風雲急…早くも聞こえる“ポスト小川”候補
この日は、試合前の囲み取材の後も、アップする選手たちを横目に、「この時間は居場所がないんだよ」と再びベンチにやってきて、笑顔で試合がなかった27日に神社にお参りに行ったことを明かしていたが……。さる放送関係者が言う。
「ベンチではチームリーダーの青木が先頭に立って選手を鼓舞する一方、負け続けることでいよいよ、小川監督の求心力が低下している。小川さんはSDとして編成責任者だった2017年オフ、96敗を喫して最下位に転落したチームの再建を担うべく、2年契約で監督復帰した。当初から戦力の底上げを図り、次の監督までのつなぎで就任する色合いが濃かった。今季も、2位になった昨季同様に健闘すればともかく、あくまで契約最終年です。ただでさえ選手もコーチも監督の任期には敏感。成績が低迷することで来年のことが頭にちらつき始めているのでしょう」
球団トップの衣笠社長は14連敗した直後、「こういうときに体制を動かさない方がいい。失うものが大きい」と話し、首脳陣のテコ入れを否定した。小川監督は1次政権時の13年と14年に2年連続最下位になりながら、休養することなく最後まで指揮を執っている。が、仮に球団が最後まで小川監督に任せたいと思っても、ここまで負け続ければ精神的なダメージは計り知れない。