三沢氏昇格で投手Cは3人体制…問われるG原監督の任命転嫁
巨人は5月31日、三沢興一ファーム投手コーチ(44)を一軍投手コーチに配置転換すると発表した。一軍は宮本投手総合コーチ、水野投手コーチの2人から3人体制になる。宮本、水野両コーチはベンチ、三沢コーチはブルペンを担当する。
配置転換を行うことで投手陣の強化を図る狙いがある。が、カンフル剤の効果はなく、31日の中日戦は先発のドラフト1位ルーキー高橋がプロ入りワーストとなる6失点でKOされ、大敗を喫した。巨人は49試合を終え、チーム防御率は3.87でリーグ5位。ここ8試合で48失点と先発、救援陣ともに苦しい状況が続いている。
原監督は第2次政権時の2014年、ちょうどこの時期に村田真一打撃コーチにバッテリーコーチの役割を兼務させ、吉原バッテリーコーチをブルペン担当に変更したことがある。
「この時もバッテリー部門の強化が目的だった。直前の広島3連戦で、その直近3試合で無安打だった主砲のエルドレッドに3連戦3本塁打と打たれまくった。原監督は各チームの中軸打者に打たれていることを問題視。懲罰的な配置転換だった。翌15年夏にはチーム全体で走塁ミスが目立ったため、三塁ベースコーチを勝呂内野守備走塁コーチから川相ヘッドに代えた。チーム状態が悪くなった時の原監督の常套手段でもあります」(チーム関係者)