大船渡・佐々木朗希の“手抜き”投法にプロスカウトやきもき
■拭えない「ガラスのエース」説
3月の作新学院戦は、2年秋以来となる実戦だった。休養十分で臨んだこともあって、いわゆる「休み肩」を疑ったり、163キロを投じたことによる故障を懸念したりするスカウトも中にはいる。
「U18合宿では163キロを投じた翌日、ストレッチをしただけで、キャッチボールすらしませんでした。大事を取ってのことでしょうが、強豪校のようにビシビシ鍛えられているわけではなく、基礎体力の部分で成長途上であることは明らか。リミッターを外して投げた上で、果たして完投できる肩のスタミナがあるのか、その上で連投しても球威やキレが落ちないか。160キロを投げ続けても肩肘は耐えられるのか。大船渡はこの夏、甲子園に行くためには10日間で6勝しないといけない。その戦いの中で、佐々木の本気の姿を見たい、というのが本音です」(前出のスカウト)
佐々木が規格外の投手であることは間違いないにせよ、「ガラスのエース」ではないのか、163キロは一時的なものではないのか。そうした不安が拭えないというわけだ。