アジア初制覇目指すバド桃田賢斗に“モモタ女子”の追い風
世界王者に追い風である。
先の世界選手権(中国・南京)に続く、今季2個目の金メダルを狙うバドミントン男子シングルス世界ランキング4位の桃田賢斗(23)は「地の利」を生かせるからだ。
今大会、桃田のライバルになりそうなのは中国、マレーシア、韓国、台湾勢で、世界12位のギンティング、同13位のスギアルトのインドネシア勢2人も侮れない。特にギンティングには、通算3勝1敗と勝ち越しているものの、15年香港オープンではストレート負けを喫しており、決して相性は良くない。仮に開催国のインドネシア勢と対戦すれば、「完全アウェー」での戦いを強いられる。
もっとも、バドミントンが国技のインドネシアは桃田にとって地元のようなもの。桃田の卓越したラケットさばき、スピーディーなプレーは目の肥えた現地メディア、地元ファンから高い評価を得ている。インドネシアで行われるスーパーシリーズに桃田が出場する際には、会場は多くのファンで埋め尽くされるほど。「モモタ女子」なるインドネシアの女性ファンも少なくないそうだ。