渋野日向子の快挙が人口減に直面する世界のゴルフ界を救う
さらに、コーチがキャディーバッグを担いで支え、日本から駆け付けたファンの応援があった。
明るく、観客とハイタッチする気さくな人柄が地元でも評判になり、日ごとに外国人の応援も増えていきました。
会場のウォーバーンGCが日本の林間コースとよく似ており、国内大会みたいな雰囲気があったのも大きかったでしょう。
最終日は距離の短くなった12番パー4では、ドライバーで果敢に1オンにトライするなど、思い切りの良さもすごかった。
勝利を決めた最終18番の下りスライス7メートルのバーディーパットも、よくあれだけ強く打てたと感心します。おそらく、スポーツ選手だったご両親の「後悔することはしない」「迷わず思い切りよく最後までやり通す」という教えがあったのだと想像できます。
メジャーは米ツアーで勝ちだして、そろそろタイトルに手が届くかな、という周囲の期待が膨らんでから到達できるもの、というイメージでした。
それが、渋野は初の海外参戦の初メジャーで楽しそうに勝った。長く挑戦していると、タイトルの重みと怖さを知って、勝つのは難しくなります。